11月より200年に一度の洪水に備える国交省による暫定堤防工事2年目が始まった。
10月25日の工事説明会においては多くの住民がこの工事に関する疑問を質したが、答えは国からされることなく、更に工事着工を前提にしたのか工事業者も同席して行われた。
工事範囲の囲いがフェンス(だいだい色のネット、2m近い鋼鉄製のフェンスにより第三京浜橋下から上流の暫定堤防施工付近を目指し施工されつつある。
河川敷の広場(世田谷区借用)では土砂が多摩堤通り、田園調布方向からダンプによって運ばれ持ち込まれている。河川敷の中に土砂を持ち込むことは、暫定堤防工事では無いと、2年前から聞いているが、中洲、河川敷の掘削で得たもののみを利用するのではないのか?河川内の水を流す有効断面積を外から持ち込んだ土砂で狭めて正しいのか?
背後の二子玉川東口再開発エリアに建った150mのマンション2棟他の高層マンション群。我々はこれらを二子玉川の卒塔婆と呼んでいる。
ここにも世田谷区の標識。手続きを踏んで借りている河川敷を手続きなしで勝手に工事に着工して、国が大家であってもよいわけがない。法律違反を国が犯しているのでは??
土砂を河川敷外から多摩堤通りを経て田園調布方向から搬入するダンプ。この時は5台見た。
現在ある堤防の天端(てんば)。上流側、二子玉川駅方向を見る。工事フェンスにより河川敷広場は閉鎖されつつある。
多摩堤通りも東急自動車学校から、高層マンション群の横にかけ、道路面が既存堤防に迫る高さに嵩上げされ、雨水排水管工事なのだろうか?既存堤防道路側を切り欠く形で掘削工事が行われ、その分多摩堤通りは大きく内陸側に迂回となった。
迂回された後の、現堤防を切り欠く掘削工事の状況
世田谷区が国交省から借りて住民の憩いの場として活用されていた公園。
国への手続きがなにもされていない状態で、国が勝手に区民の権利を侵して工事で公園を封鎖するのは法律違反だ。
環境保全を訴える住民が掲示した横断幕
松林の中の工事建設のためのフェンス設営。これらの松の運命はもう無いのか。。。
立派な姿の大きな松。葛飾北斎の浮世絵の時代からの景色の一部と住民は保存を願う。
後の世代にこれらの環境を伝えるのが現世代の勤め。
第三京浜下流側に設けられている、下野毛雨水幹線の多摩川への吐出(放流)ゲート。
放流高さは堤防の天端からはるか下。この部分から多摩川増水時は雨水配管に逆流しないよう、適宜ゲートを閉鎖(絞る)らしいが、運転基準は不明。
吐出ゲートの手前にある現堤防内陸側に設けられた下野毛雨水幹線のゲート。
今は無くなったアバロン乗馬学校のやや下流側。
これら二つのゲートの操作により多摩川の水位が低いときは問題なく雨水は放流されるが、洪水時は、多摩川からの逆流を考え閉まると、二子玉川地区の雨水は放流先を失い、家屋の浸水に至ることとなる。
現玉川一丁目南地区は、遮る暫定堤防はまだ無いので、区道より多摩川河川水位が低ければ、どんな局所的集中豪雨がこのあたりに降ってもすべて自然流下で多摩川の河川敷に排水される安全なエリアだが。。。
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