2009年11月24日火曜日

無法地帯:視界を遮る堤防の河川側はこうなる


橋の下ディスコもどき

多摩川ディスコ
堤防が出来ると従来は180度開けていた視界が遮られます。2.7mの高さがあれば、これは隣に刑務所の塀が出来たことと同じでその向こう側は何が起こっているかわかりません。東京都側、すなわち多摩川の左岸の玉川一丁目は現在は開けた河川敷ですから、不審者、迷惑者などがいると直ぐに判ることからそのような者達の出現も少ないのが良好な住環境を維持できている要点になっています。しかし右岸の川崎市二子新地側を見ると道路、堤防を越えた河川敷には駐車場、野球場、グランド等があり、またバべキュー等も許容されていますが、そのごみを見ると、田園都市線陸橋下の河川敷は悲惨な光景が広がります。夏場は朝から深夜までディスクジョッキーをする輩、スピーカ・電源を持ち込み嬌声を上げる人達、対岸の東京都へはストレートに騒音がまきちらされます。ホームレスの青テントもずいぶん川崎側は増えました。東京都側の玉川一丁目付近は幸いに住民の目がありそのようなことは起こっていませんが、暫定堤防・2.7mが出来ると川崎側の姿が起こる可能性が極めて高いといえます。それは二子玉川という商業地区を駅周辺に持つからです。これに対して国交省は過去3年、川崎側の現状に対し、神奈川県、川崎市、高津区、警察署、住民を交えて協議会を作り、そのようなことの起こらないように持っていく。東京都側も同様考えるから任せなさいといったニュアンスで世田谷区にその旗振りを振りました。この動画は昨年の夏の川崎側二子新地の田園都市線下流そばの国交省管理用地における無法ぶりです。この事実に対し、京浜河川事務所は問いを発すると下を向いているだけで回答が神奈川県に関してまったく出来ない状態が3年以上続いています。これで東京側を信じろといわれて信じる人がいるのでしょうか。1年前の世田谷区の回答は青テント対策について、砧方面にそのような方を収納する施設を作り、入っていただくようにし、ホームレスの解消を目指すという回答のみで、入りたくない人には難しい、また騒音、不審者対応などに関しては,明言が無い状況となっています。

禁止看板も無視では可愛そう。設置することで国は免責となっているのかな

玉川一丁目㈱パイオニア跡地マンションによる残念なこと


立派なが切られました。 11/19
跡地を買い取った三菱地所は8階建てのマンションを建てる予定で、邪魔になる松の一番大きいものを
まず切りました。
無残な光景です。残り2本の運命は?
三菱の創始者の岩崎弥太郎さんの理念はどこにいったのでしょう。
三菱グループは企業理念の根本として「三綱領」を持ち新たな解釈を施し、三菱グループ共通の経営指針としている。
「所期奉公」 - 事業を通じ、物心共に豊かな社会の実現に努力すると同時に、かけがえのない地球環境の維持にも貢献する。
「処事光明」 - 公明正大で品格のある行動を旨とし、活動の公開性、透明性を堅持する。
「立業貿易」 - 全世界的、宇宙的視野に立脚した事業展開を図る。


始まった2年目工事


11月より200年に一度の洪水に備える国交省による暫定堤防工事2年目が始まった。
10月25日の工事説明会においては多くの住民がこの工事に関する疑問を質したが、答えは国からされることなく、更に工事着工を前提にしたのか工事業者も同席して行われた。
工事範囲の囲いがフェンス(だいだい色のネット、2m近い鋼鉄製のフェンスにより第三京浜橋下から上流の暫定堤防施工付近を目指し施工されつつある。




河川敷の広場(世田谷区借用)では土砂が多摩堤通り、田園調布方向からダンプによって運ばれ持ち込まれている。河川敷の中に土砂を持ち込むことは、暫定堤防工事では無いと、2年前から聞いているが、中洲、河川敷の掘削で得たもののみを利用するのではないのか?河川内の水を流す有効断面積を外から持ち込んだ土砂で狭めて正しいのか?


背後の二子玉川東口再開発エリアに建った150mのマンション2棟他の高層マンション群。我々はこれらを二子玉川の卒塔婆と呼んでいる。


ここにも世田谷区の標識。手続きを踏んで借りている河川敷を手続きなしで勝手に工事に着工して、国が大家であってもよいわけがない。法律違反を国が犯しているのでは??




土砂を河川敷外から多摩堤通りを経て田園調布方向から搬入するダンプ。この時は5台見た。



現在ある堤防の天端(てんば)。上流側、二子玉川駅方向を見る。工事フェンスにより河川敷広場は閉鎖されつつある。


多摩堤通りも東急自動車学校から、高層マンション群の横にかけ、道路面が既存堤防に迫る高さに嵩上げされ、雨水排水管工事なのだろうか?既存堤防道路側を切り欠く形で掘削工事が行われ、その分多摩堤通りは大きく内陸側に迂回となった。

迂回された後の、現堤防を切り欠く掘削工事の状況




世田谷区が国交省から借りて住民の憩いの場として活用されていた公園。
国への手続きがなにもされていない状態で、国が勝手に区民の権利を侵して工事で公園を封鎖するのは法律違反だ。








環境保全を訴える住民が掲示した横断幕


松林の中の工事建設のためのフェンス設営。これらの松の運命はもう無いのか。。。


立派な姿の大きな松。葛飾北斎の浮世絵の時代からの景色の一部と住民は保存を願う。
後の世代にこれらの環境を伝えるのが現世代の勤め。


第三京浜下流側に設けられている、下野毛雨水幹線の多摩川への吐出(放流)ゲート。
放流高さは堤防の天端からはるか下。この部分から多摩川増水時は雨水配管に逆流しないよう、適宜ゲートを閉鎖(絞る)らしいが、運転基準は不明。


吐出ゲートの手前にある現堤防内陸側に設けられた下野毛雨水幹線のゲート。
今は無くなったアバロン乗馬学校のやや下流側。
これら二つのゲートの操作により多摩川の水位が低いときは問題なく雨水は放流されるが、洪水時は、多摩川からの逆流を考え閉まると、二子玉川地区の雨水は放流先を失い、家屋の浸水に至ることとなる。
現玉川一丁目南地区は、遮る暫定堤防はまだ無いので、区道より多摩川河川水位が低ければ、どんな局所的集中豪雨がこのあたりに降ってもすべて自然流下で多摩川の河川敷に排水される安全なエリアだが。。。

2009年11月11日水曜日

11月 秋になって

国交省は住民の疑問に答えきらないまま、10月25日(日)に玉川町会会館
にて工事説明会を行う旨案内を各戸に10月中旬配布した。
工事ありきの説明会ではなく、

①暫定堤防の設計根拠で納得のできるものとしての説明
②200年に一度の洪水対策の暫定堤防が引き起こす問題への納得できる
 回答
2-1)前部、後部を堤防に囲われるタライ状の地形となる当住宅地の雨水
    排水問題
2-2)視界を遮る2.7mの高さの堤防による、河川側治安、不安の防止・
   抑制策の提示対岸の川崎側は既に同様の地形となっているが、騒音、
   爆竹、花火、バーベキュー、青テント (ホームレスの住まい)、夜間に
   おける治安不安(覗き、暴力行為、強盗、シンナー遊び等々)に対する
   対策が提示されていない。現状は開けた視界であることから未然に
   住民の目により抑止効果が出ている。
2-3)自然環境、江戸時代から戦前を経ての河川敷の松林、桜、等の
   植生物の存在が犯された。

といった問題を無視しての説明会となり、当会はこの説明会は認められない
との理由を明記した文書を 国土交通省京浜河川事務所長、東京都下水道局
南部下水道 事務所長、世田谷区玉川総合支所長に 配達証明郵便で送付した。